認知症の「認知」とは、どういう意味?

わたしたちは、目・鼻・耳・舌・皮膚の五感を使って得た情報を脳に送り、脳はそれを分析判断し、記憶していきます。判断した情報に対して、どうするのか。言葉を発するのか。どういう行動をとっていくか、過去どうだったかを瞬時に反応し行動をしています。

こうした、脳で起きている一瞬の判断、分析、行動する機能「認知」です。

たとえば朝起きて、皮膚で感じ、今日は暑いのか寒いのか。感じたことから、今日はどういう服を着ていこうか考えます。記憶機能により、今日着ようとする服がどこにあるのか、どういう服があるのかが把握できている。昨日これを着たから、今日はこれにしよう。これらすべて脳の「認知」機能の一部です。

普段の生活の中で見た「認知」とは?

朝、起きて、家族と会えば「おはよう」のあいさつをする。
顔を洗って、ご飯を作る。ご飯を食べる
歯を磨く。
会社に行くため服を選ぶ。
洗濯機で洗濯ものを洗う、干す。
会社に行って仕事をする。
昼になったら、ご飯を食べる。
近くのスーパーへ買い物に行く。
欲しいものを買う。
車の運転をする。
信号が青になり横断歩道を渡る。
信号が青になって渡ろうとしていたら、車が走ってきたからよける。
仕事でミスをしても、料理の味付けを失敗しても、やけどをしたとき次は同じ過ちをしないようにします。

このように私たちは生活の中すべてにおいて、五感から脳に入ってきた情報を、「認知」機能によって脳が分析し、視覚機能、記憶機能が働き、考えなくても当たり前にやれます。

「認知」機能が機能できないようになると?

朝起きて寒くても、薄着だったり、
家族をみても「おはよう」といえなかったり、
「ご飯まだ食べていないけど」と何度も食べようとしたりします。

皮膚で感じたことを、どう行動すればわからない
人をみてもそれがだれかわからない
言葉がでない
食べた記憶が残らない

つまり「認知」機能が正常に働かなくなると、正常であれば、当たり前にできていたことができなくなり、普段の生活に影響がでてしまいます。

「認知」について~まとめ~

認知症の「認知」とは、五感(目・鼻・舌・耳・皮膚)から得た情報を脳が分析し、行動・判断していく機能をいい、日ごろの生活に深くかかわっています。

「認知症」の「症」が、症状という漢字ではなく、「認知(機能)障害」の「障」であれば「認知(機能)障(害)」なら、「認知症」をイメージしやすかもしれません。

痴呆症から認知症へ呼称を変更する際、意見で一番多かったのは「認知障害」でしたが、「障害」をつけることによって、症状回復ができない印象をつけるとして、「認知症」となっています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする